化粧品研究者が教える「正しい洗顔」の極意

美しい肌を実現するためには、正しい洗顔に取り組むことが極めて重要です。本記事では、科学的根拠に基づく「正しい洗顔方法」を化粧品研究者が解説します。
なつなつ(化粧品・皮膚科学の研究者) 2022.02.07
誰でも

我々が毎日行うスキンケアの一つに洗顔があります。誰もが当たり前のように行っている洗顔ですが、実はこの洗顔によって肌の状態が大きく変わってしまうことを皆さんはご存知でしょうか?色々な化粧品を使っても肌が綺麗にならないという方は、間違った洗顔方法に原因があるかもしれません。

洗顔方法を正しく見直すことは、美しい肌を実現するために最も重要な要素の一つです。洗顔はスキンケアの基本中の基本であり、最も劇的に肌の状態を変える行為と言っても過言ではありません。

本記事では現役の化粧品研究者である筆者が、美しい肌を実現するために重要な「洗顔の極意」について解説します。

  • 洗顔で肌が変わるメカニズムとは?

  • 正しい洗顔方法のポイントとは?

  • オススメの洗顔方法とは?

主に上記の内容について、論文情報などの科学的根拠に基づいて徹底解説します。

洗顔はスキンケアの中でも最も重要な要素の一つであると私は考えています。ぜひ本記事を参考にして毎日の洗顔を見直し、美しく健康的な肌を実現してください。

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それでは早速解説を始めていきましょう。

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洗顔はなぜこれほどまでに重要なのか?

洗顔については「ただ顔を洗うだけの行為」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし本当に美しい肌を実現したいと考えている方は、絶対に洗顔を甘く見てはいけません。現役の化粧品研究者がこれほどまでに洗顔を重要視しているのには、しっかりとした理由があります。まずは洗顔がなぜ重要なのか?という観点について解説していきたいと思います。

そもそも洗顔を行う目的は、肌表面の汚れを落とすことにあります。皆さんもご存知のように、肌表面の皮脂汚れやメイク汚れを洗い落とし、清潔で健康な肌を維持するのが洗顔の役割です。そして洗顔には多くの場合洗顔料が利用されます。ペースト状のもの、泡で出てくるものなど近年では色々な種類がありますよね。

これらの洗顔料には、汚れを落としやすくするための界面活性剤と呼ばれる成分が基本的には含まれています。界面活性剤は水で落としにくい油汚れを馴染ませ、汚れ落ちを高めてくれる成分です。界面活性剤が配合されているからこそ、洗顔料は肌の汚れをしっかりと落とすことが出来るのです。

しかし洗顔には一つだけ非常に致命的な欠点があります。それが肌本来の保湿因子まで洗い落としてしまうという点です。ここからが非常に重要なので、ぜひメカニズムを理解しながら読んでみて下さい。

まずご存知の方も多いと思いますが、皮膚には保湿やバリア機能の維持に関わる重要な成分が本来備わっています。代表的な成分が以下の2つです。

  • 細胞間脂質(セラミドなど)

  • 天然保湿因子(アミノ酸など)

細胞間脂質はセラミドを主成分としてコレステロールや脂肪酸などから構成されている脂質成分です。角層の内部に存在し、肌内部の水分保持バリア機能の向上を担っています。

細胞間脂質の主成分であるセラミドは水に馴染みやすい親水部と油に馴染みやすい疎水部を同一分子内に持つ両親媒性分子であり、このような分子は水中で水と油が交互に積層したラメラ構造を形成することが知られています。

photo from Natsu
photo from Natsu
photo from Natsu
photo from Natsu

油の膜で水の層をミルフィーユ状に包み込むことで肌の内部に水分をしっかりと閉じ込め、さらに多層構造によって肌外部からのアレルゲンの侵入を強力に抑制してバリア機能の向上に貢献しています。

また天然保湿因子は主にアミノ酸を中心とする成分から構成されている保湿成分です。これらの成分は分子構造的に水分子(H2O)と強く水素結合を形成することが知られています。

よって天然保湿因子は肌内部の水分と強く結合してこれを留めることで、高い保湿作用を発揮します。更に天然保湿因子は、肌のターンオーバーに関わる様々なタンパク質の機能維持にも関与することが明らかとなっています。

photo from Natsu
photo from Natsu

このように細胞間脂質と天然保湿因子は、肌の保湿バリア機能の維持に極めて重要な役割を担っています。

そしてここが非常に重要なポイントになりますが、実は洗顔時には肌の保湿やバリア機能の維持に重要なこれら2つの成分が肌から流出していくことがよく知られています(以下参照)。

引用:ULU&nbsp;<a href="https://www.dryskin-lab.co.jp/item104?ad_code=WIN">公式ページ</a>
引用:ULU 公式ページ

例えばセラミドなどの細胞間脂質は油性の成分を多く含むため、角層内に侵入した界面活性剤によって油汚れと共に肌から取り除かれてしまいます。界面活性剤は汚れとしての油と保湿因子である細胞間脂質を上手く区別することが出来ません。また天然保湿因子も水と結びつきが強いため、大量の水で洗い流す洗顔行為では皮膚から流出してしまうことが知られています。

このように洗顔は肌表面の汚れを落とす一方で、肌本来に備わる保湿因子までも損なってしまうという大きな負の側面があります。そしてこの保湿因子の流出の影響は極めて大きく、特に洗顔によって失われた細胞間脂質は速やかな回復が困難であることが知られています(参考文献)。

つまり洗顔は肌にとって重要な保湿因子を流出させるマイナスの行為であり、我々は知らず知らずのうちに肌に悪い行為を毎日行ってしまっているということになります。

もちろん洗顔には肌表面の汚れを落とすという重要な役割もあり、その両者のどちらのメリットが勝っているか?という点については同じ天秤で推し量ることは出来ません。しかし少なくとも洗顔に保湿因子を流出させるという負の側面があることは古くから知られており、皮膚科学や化粧品開発の分野ではこれらを克服するための研究が日々行われています。

そしてこれは個人的な見解になりますが、洗顔による保湿因子の流出が肌に与えるダメージは、肌にとって無視できないほど大きいと私は考えています。だからこそ洗顔方法を最適化することで、肌が劇的に変わるのです。洗顔には保湿因子を流出させるという「負の側面」があることをまずはしっかりと押さえておきましょう。

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理想的な洗顔のポイント

このように肌表面の汚れを落とそうとすると、肌の保湿因子まで洗い落とされてしまう点が洗顔の最大のデメリットでした。では肌表面の汚れだけを落として保湿因子を流出させないような洗顔料を開発すれば良いのでは?というアイディアを思い付く人は多いと思います。

しかし実はこれが極めて難しいことが知られています。一般に肌表面の汚れ落ちと保湿因子の維持はトレードオフの関係にあり、汚れ落ちを重視すると保湿因子まで洗い落としてしまい、保湿因子の流出を抑制すると汚れ落ちが悪くなることが知られています。

汚れ落ちと肌への優しさの両立が洗顔料開発の最大の課題であり、古くから多くの化粧品研究者を悩ませています。現在の洗顔料は基本的には「汚れ落ち」にターゲットを置いているため、どんな洗顔料を使ってもある程度の保湿因子の流出は避けらません。

しかしもし本当にこのトレードオフが解消できれば、理想的な洗顔方法になることは間違いありません。技術的にも難しいこれらの両立を達成することこそが、理想的な洗顔方法の1つのポイントと言えます。

また洗顔において重要なもう一つの要素に、洗顔料のpH(ピーエイチ)があります。pHとはいわゆる酸性・アルカリ性の指標のことです。数値が小さければ小さいほど酸性であり、大きければ大きいほどアルカリ性となります。

実は洗顔料のpHには酸性からアルカリ性まで様々なものがあり、肌にとって良いpHの洗顔料を選ぶことが重要とされています。これについては後程詳しく解説しますが、一般的には弱酸性の洗顔料が肌にとってメリットが大きいとされています。

つまり理想的な洗顔方法のポイントをまとめると、以下の3点になります。

  • 肌表面の汚れはしっかり落とす

  • 肌内部の保湿因子は出来る限り流出させない

  • 弱酸性のpHを有する洗顔料を使用する

これらの3つのポイントを達成する具体的な洗顔方法について、以降で具体的な研究例と共に解説していきます。

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理想的な洗顔を達成する具体的な方法

それでは理想的な洗顔を達成するための具体的な方法について、論文情報などの科学的根拠を元に解説していきます。少し難しい話も出てきますが、ぜひご自身の洗顔方法に当てはめながら実践してみて下さい。

洗顔料をよく泡立てる

まず一つ目の重要なポイントとして、洗顔料をよく泡立てるという点が挙げられます。非常に単純なことですが、極めて重要な洗顔のポイントですのでぜひしっかりと覚えておいてください。

洗顔料の泡立てに着目した研究として、2013年に報告されたこちらの論文をご紹介します。この論文では、洗顔料の泡立てによる肌への効果とそのメカニズムについて考察が成されています。

30名の女性被験者を2つのグループに分け、同じ固形石鹸を用いて十分に泡立てて洗顔するパターンと、泡立てが不十分なまま洗顔するパターンで洗顔後の肌の変化を調査しました。その結果、泡立てが不十分な洗顔において赤みや痒み・刺激感などの訴えが40%も多いことが明らかとなりました。

このように単なる泡立て方の違いによって肌の状態に変化が生じた原因として、界面活性剤の濃度が挙げられています。モデル洗顔料をよく泡立てた場合とそうではない場合で、泡の単位面積当たりの界面活性剤量を比較した結果、「泡立ちの悪い泡」は「泡立ちの良い泡」と比較して約20倍も界面活性剤を多く含んでいることが明らかとなりました。

先ほども解説したように、界面活性剤には肌の細胞間脂質を流出させてしまう働きがあります。界面活性剤の濃度が高くなると、当然ながら細胞間脂質は洗顔時に流出しやすくなると言えます。さらに界面活性剤は細胞間脂質のラメラ構造を崩壊させることも知られており、出来る限り少ない濃度で界面活性剤を肌に作用させることが極めて重要です(参考文献)。

このように出来るだけ少量の界面活性剤を肌に作用させたいときに、洗顔料の泡立てが極めて有効です。洗顔料を泡立てることの最大の意義は、洗顔料中に含まれる界面活性剤を出来る限り希釈して肌へのダメージを低減することにあります。

洗顔料の泡立てに関しては、以下の3つも重要なポイントとなりますのでぜひ覚えておきましょう。

  • 出来るだけ少量の洗顔料をよく泡立てて使用する

  • 洗顔時には肌をこすらないようにする

  • 洗顔は出来る限り短い時間で終了させる

まず洗顔料を泡立てることのメリットは界面活性剤の濃度を最小限に減らすことですので、そもそも泡立ちが悪いからといって多量の洗顔料を使ってしまっては意味がなくなります。

つまり出来る限り少量の洗顔料をよく泡立てて使用するということが重要です。そもそも泡立ちのよい洗顔料を使用する、洗顔ネットなどを利用して少量の洗顔料をよく泡立てることなどが有効と考えられます。

また洗顔時に肌をこすらないことも極めて重要です。肌を強くこすってしまうと、強い機械力によって界面活性剤が肌内部に浸透しやすくなることは容易に想像できます。実際に洗顔時の肌のこすり方の程度によって肌のバリア機能の影響が異なることが知られており、こすらずに優しく洗顔することが重要であると考えられます(参考文献)。

更に洗顔は出来る限り手早く済ませるということも重要です。肌に浸透する界面活性剤の量を最小限に抑えるためには、洗顔料を肌に接触させる時間も出来る限り短くする必要があります。

よく泡でしっかりと洗顔した方が良いと勘違いされている方がいますが、たとえ泡であっても界面活性剤を含むことには違いありませんので、必ず手早く洗顔を終了させることが重要です。イメージとしては10秒程度に洗顔時間を抑えると良いでしょう。

このように出来るだけ少ない量の洗顔料を出来るだけよく泡立てて、優しくこすらず手早く洗顔を行うことが一つ目の重要なポイントです。これらのポイントは非常に重要ですので、ぜひ覚えておきましょう。

弱酸性の洗顔料を使用する

次に弱酸性の洗顔料を使用するという点をオススメします。皮膚の生理的pHは4.5~6.5程度の弱酸性であり、健康な肌を維持するためには皮膚のpHを弱酸性に保つと良いことが知られています。

なぜ皮膚を弱酸性に保つと良いのかという点については様々な理由がありますが、一つの重要なポイントとしてターンオーバーに関わる酵素の働きを高めるというものがあります。

ターンオーバーは健康的な肌を維持する上で最も重要な現象ですが、このターンオーバーを正常に維持するために働く皮膚の酵素は、酸性側で高い活性を発揮します。皮膚の機能を高める上で、肌のpHが酸性であるということが極めて重要なのです。

では弱酸性の洗顔料には具体的にどのようなものがあるでしょうか?これについては皆さんが自分で判断するのは中々難しいのですが、弱酸性の洗顔料であればラベルに表記されることが多いですし、近年ではネットで情報を検索すれば洗顔料のpHの情報が比較的容易に見つかると思います。

また弱酸性ではない洗顔料、すなわちアルカリ性の洗顔料を考えると分かりやすいかもしれません。それが固形石鹸です。一概には言えないのですが、石鹸以外の洗顔料は概ね中性~弱酸性のものが多いです。

一般に石鹸は油脂をけん化と呼ばれる方法で分解して作られますが、この製造の際にアルカリを加えて中和操作を行っています。このため一般に石鹸はアルカリ性側に偏っています。

石鹸は肌に優しいというイメージをお持ちの方も多いと思います。もちろん肌に合っていれば使用しても良いとは思いますが、事実として石鹸はアルカリ性側に偏っているため皮膚科学的には肌に良くないとするエビデンスが多数存在しています。

弱酸性の洗顔が肌に良いことを示した研究例、またアルカリ性の石鹸洗顔が肌に良くないことを示した例を以降でいくつかご紹介します。

まずこちらの論文では、弱酸性およびアルカリ性の洗浄料による肌へのダメージが解析されています。弱酸性の洗浄料(pH5.0)では角層バリア機能への影響が少なかったのに対して、アルカリ性の洗浄料(pH9.0)では温和な洗浄条件であっても細胞間脂質の流出が認められています。

またこちらの論文では敏感肌の被験者30名を対象として、弱酸性(pH5.5)の洗顔料を用いた3週間の洗顔試験を実施しています。様々な皮膚状態を計測した結果、弱酸性の洗顔料は使用前後で肌のバリア機能や水分量をほとんど損なうことなく、良好な皮膚状態が維持されたことが確認されています。

また63の論文を統合解析したこちらのシステマティックレビュー論文では、様々な洗顔方法による肌への影響が確認されています。一般的な石鹸洗顔と比較して合成・両性界面活性剤(中性~弱酸性)を使用した洗顔方法においてより高い皮膚乾燥症状の改善が確認されたこと、またpH4.0の弱酸性の製品が皮膚バリア機能を改善することなどが報告されています。

このように一般には弱酸性の洗浄料を使用した方が肌の状態が改善し、石鹸を中心としたアルカリ性の洗浄料では肌の状態が悪くなる傾向が確認されています。

もちろん製品によって洗顔料の影響は異なりますので、これらの結果をもって確実に弱酸性の洗顔料の方が良いと断言することは出来ませんが、少なくとも私は過去に報告されているエビデンスを総合的に判断すると弱酸性の洗顔料の方が圧倒的にオススメ出来ると思います。

洗顔料を選ぶ際のポイントとして、「弱酸性の洗顔料を選ぶ」「石鹸洗顔を避ける」というのは一つの選択肢になり得ると思います。

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化粧品研究者がオススメする洗顔方法とは?

このようにオススメの洗顔方法として、少量の洗顔料をよく泡立てる洗顔時に肌をこすらない洗顔を手早く終える弱酸性の洗顔料を使用する(石鹸洗顔を避ける)というポイントを科学的根拠と共に解説しました。他にも色々な洗顔のポイントはありますが、まずはこの4つのポイントを押さえておくと良いと思います。

そしてここからは私個人としての見解になりますが、実はこれまでに解説した方法よりも更にオススメの洗顔方法があります。それがオイル洗顔です。

このオイル洗顔は先ほどのような科学的根拠となる情報は残念ながら存在しておりませんが、皮膚科学の理論から考えて極めて理想的な洗顔方法だと私は考えています。

オイル洗顔については以下の記事でメカニズムやメリットを詳しく解説していますので、興味のある方はこちらをご覧ください。実際に私自身もオイル洗顔を実践しており、肌のコンディションが格段に良くなったことを実感しています。

このオイル洗顔は、植物性のオイルやミネラルオイルなど、界面活性剤を配合しておらず肌に合うオイルであれば何を使用してもOKだと考えています。方法も至ってシンプルで、いつもの洗顔料に変えてオイルを使って洗顔するだけです。

オイル洗顔はこれまでの洗顔理論で解説した、肌表面の汚れ落ち・肌の保湿因子の流出抑制・アルカリ性ではないというポイントが押さえられており、理想的な洗顔方法に限りなく近いと私は考えています。

洗顔方法にお悩みの方は、まずはオイル洗顔を1カ月程度試してみることをオススメします。

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正しく洗顔出来ているかどうかの見極め方

以上オススメの洗顔方法を多数ご紹介してきました。いずれの方法も合う人合わない人がいると思いますので、全ての人にとって万能な方法ではありませんが、今回紹介したポイントを参考にしてぜひ自分に合う洗顔方法を探してみて下さい。

そして最後に、色々な洗顔方法を試してみたけれどその方法が正しいのかどうか分からないという方に向けて、正しく洗顔が出来ているかどうかを見分けるポイントについて解説したいと思います。

洗顔方法が正しいかどうかを見極めるポイントとしては、以下の2つが重要であると考えています。

  • 洗顔後の肌のツッパリ感が感じられるか?

  • ニキビや角栓などが出来ていないか?

肌に負担を掛けない正しい洗顔が出来ているかどうかの一つの目安として、洗顔後のツッパリ感が挙げられます。洗顔後の肌のツッパリ感の原因には様々なものが考えられていますが、その要因の一つとして先ほどから解説してきた保湿因子の流出が挙げられます。

保湿因子が流出することで角層の構造が乱れ、肌から急激に水分が奪われることで角質細胞が急激に収縮することが知られています。この角層の構造変化が洗顔後の肌のツッパリ感として現れると考えられています。つまり肌のツッパリ感は保湿因子の流出度合いの指標と考えても良いと思います。実際、水のみで洗顔を行うと洗顔後のツッパリ感はほとんど感じられないですよね。

洗顔後のツッパリ感がほとんど感じられない洗顔方法であれば、保湿因子の流出を抑えられており正しい洗顔方法と言えるでしょう。オイル洗顔ではまさにこのツッパリ感の抑制が実現できています。

また洗顔方法を変えてニキビや角栓などが出来るようになってしまった場合、それは洗顔により肌の皮脂汚れが落とし切れていないことを意味しています。界面活性剤を使わないオイル洗顔においてはこのような症状が起こりやすいため、その場合には界面活性剤を含む洗顔料による泡洗顔を取り入れた方が良いでしょう。

このように今回解説した様々なポイントを参考にして肌の状態を丁寧に観察しながら、自分に合った洗顔方法を模索していくことが重要です。マイルドな洗顔は美容にとって最も重要な要素の一つであり、洗顔を軽視すると美しい肌を実現することは間違いなく難しくなります。

ぜひ本記事を参考にして、自分に最適な洗顔方法を見つけてみて下さい。

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まとめと編集後記

以上本記事では「化粧品研究者が教える洗顔の極意」というタイトルで、美しい肌を達成するために重要な洗顔理論について解説しました。解説が非常に長くなってしまいましたが、ぜひ本記事を何度も読み返して洗顔方法を選択する際の参考にして頂ければと思います。

洗顔は基本的に肌にとってマイナスの行為であるということをしっかり理解することが本記事のポイントです。そして洗顔行為によって生じるマイナスをいかにしてゼロに持っていくか?という視点が重要です。そのために洗顔料の泡立てや弱酸性の洗顔料、更にはオイル洗顔などをオススメさせて頂きました。

もちろんどんなに頑張っても多少の細胞間脂質や天然保湿因子は洗顔時に流出してしまいます。しかしその量を出来る限り抑えることで、洗顔によって驚くほど肌を綺麗に変えることが出来ます。

美しい肌を実現したいという方は、最適な洗顔方法を見極めることをぜひ意識して欲しいと思います。本記事で解説したポイントを参考にして、ぜひご自身の洗顔方法を見直してみて下さい。

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今週も読んで頂きありがとうございました。それではまた来週、お会いしましょう!

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