豆乳イソフラボンの美容効果を化粧品研究者が徹底解説!
本記事を読んでいる皆さんの中には、健康のために豆乳を飲んでいるという方も多いのではないでしょうか?
豆乳の健康効果は古くから知られていますが、実は豆乳は美容にも非常にオススメの食品であることが近年明らかとなっています。中でも豆乳に豊富に含まれるイソフラボンが、様々な美容効果を有することが報告されています。
近年ではイソフラボンを含む化粧品もドラッグストア等で見かけることが多くなりました。一方で豆乳やイソフラボンに具体的にどのような美容効果があるのかについては、まだまだ科学的根拠に基づく情報がほとんど無いように思います。
そこで本記事では現役の化粧品研究者である筆者が、豆乳イソフラボンの美容効果について論文情報などの科学的根拠を元に徹底解説します。
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イソフラボンとはどのような成分なのか?
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科学的根拠に基づくイソフラボンの美容効果とは?
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豆乳イソフラボンのオススメの摂取方法
主に上記の内容について分かりやすく解説します。
イソフラボンは幅広い美容効果を有しており、日本の食生活においても摂取しやすい食品です。ぜひ本記事でイソフラボンの美容効果とオススメの摂取方法について学び、皆さんの食生活にも取り入れて頂ければと思います。
それでは早速解説を始めていきましょう。
イソフラボンとはどのような成分?
まずは豆乳やイソフラボンに関する基礎知識について、分かりやすく解説していきたいと思います。
豆乳は、大豆に水を加えて粉砕して作られる呉汁と呼ばれる加工物を加熱して絞った際の絞り汁のことを指します。ちなみに絞りかすとして残ったのがおからですね。皆さんもご存知のように、豆乳を加熱してにがりなどを加えると豆乳が固まって豆腐が作られます。
豆乳には様々な種類がありますが、JAS規格によると大豆たんぱく質が3.8%以上のものが豆乳、3~3.8%のものが調整豆乳、それ以下のものが豆乳飲料として区分されています。豆乳と調製豆乳の違いは大豆たんぱく質の配合量にあります。
引用:日本豆乳協会 豆乳について
日本は1人当たりの豆乳消費量がタイ・台湾・韓国に次いで4番目に多い国として知られています。豆乳はアジアで特に好まれている食品ですね。
そして豆乳には様々な健康成分が含まれているのも有名です。特にタンパク質源として有用な大豆タンパク質や、老化予防効果のあるサポニン・レシチンなどの成分を豊富に含んでいます。そして何より、今回美容効果を解説するイソフラボンも豊富に含まれています。
それでは次に、イソフラボンの特徴と美容効果について詳しく解説していきます。イソフラボンは以下のような構造を有しており、ポリフェノールの一種として知られています。女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造を有しているのが特徴です。