乾燥肌・敏感肌必見|セラミドスキンケアのポイントを化粧品研究者が徹底解説

乾燥肌や敏感肌にお悩みの方に非常にオススメの美容成分があります。それがセラミドです。セラミドは言わずと知れた美容成分の代表格であり、特に揺らぎやすい肌にオススメの成分です。
一方でセラミド成分には様々な種類が存在し、どのセラミド成分をどのような基準で選んだら良いか分からない、という方も非常に多いと思います。そこで本記事では現役の化粧品研究者である筆者が、セラミドスキンケアのポイントについて徹底解説します。
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なぜセラミドは美容効果が高いのか?
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セラミドの美容効果に関する研究報告
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セラミド化粧品の選び方に関するポイント
主に上記の内容について分かりやすく解説します。
セラミドは多くの方にとって安定した効果を発揮する優秀な美容成分です。特に敏感肌や乾燥肌の方にとっては、スキンケアのマスト成分になると思います。
ぜひ本記事でセラミドについて勉強し、ご自身のスキンケアに取り入れてみて下さい。それでは早速解説を始めていきましょう。
セラミドの基礎知識
セラミドは極めて優秀な美容効果を発揮するため、特に乾燥肌・敏感肌の方はぜひスキンケアに取り入れて欲しい成分です。まずはなぜセラミドがスキンケアにオススメできるのか?という点について、基礎知識から分かりやすく解説していきます。
そもそもセラミドとはどのような成分なのでしょうか?実はセラミドは私たちの肌にも存在する細胞間脂質の主要成分です。

細胞間脂質とセラミド:photo from Natsu
細胞間脂質とは、その名の通り角質細胞の「間」に存在する脂質のことで、この細胞間脂質の半数を占める主要成分がセラミドです。細胞間脂質は、表皮の顆粒層と呼ばれる領域から、ラメラ顆粒と呼ばれる物質によって分泌されています。
このようなセラミドには様々な種類がありますが、基本的にはどの成分も以下のような化学構造を有しています。

セラミドの一般構造:photo from Natsu
細かい点を覚える必要はありませんが、重要なポイントは「セラミドは同じ分子の中に親油部と親水部を持っている」ということです。つまり同一分子内に油に馴染みやすい領域と水に馴染みやすい領域を同時に持っているのです。このような分子を両親媒性分子と呼びます。
そしてセラミドのような両親媒性分子は、特徴的な構造を取ることが知られています。それがラメラ構造です。この辺からはテレビCMや化粧品広告などで聞いたことがあるという方も多いかもしれません。

ラメラ構造:photo from Natsu
ラメラ構造とは、水と油の層が何層にも折り重なった構造のことを指します。セラミドのような両親媒性分子は、上図のように水に馴染みやすい部位どうし、油に馴染みやすい部位どうしが密集しあい、油と水の層がミルフィーユ状に重なった構造を取ることが知られています。これがラメラ構造なのです。
ラメラ構造には以下のような特徴があります。
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水と油が何層にも重なり合うことで、肌内部の水分を強力に保持する
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強固なバリア機能で外部の刺激物質をブロックする
コップに入れた水に油でふたをすると、水分の蒸発が抑えられるのは皆さんもイメージしやすいと思います。我々の肌の中ではそれと同じようなことが起こっており、肌の水分を油で何層も挟んでコーティングすることで、水分を強力に保持して肌の潤いを保っているのです。
更にこのように水と油が何層にも重なったラメラ構造は、外部からの刺激物質を強力にブロックするバリアとしても働きます。セラミドが強固なラメラ構造を形成しているからこそ、アレルゲンなどが侵入しない丈夫な肌が維持できるのです。セラミドが肌のバリア機能に重要であると言われるのはこのためです。
このようにセラミドは肌の細胞間脂質の主要成分であり、ラメラ構造を形成することで水分の保持やバリア機能に極めて重要な役割を担っています。
セラミドの応用知識
さてここからは、先ほど説明したセラミドの基礎知識に基づいて、更にセラミドをスキンケアに活用する際に重要になる応用知識について解説していきます。