性能を大きく左右する|化粧品の製造プロセスを化粧品研究者が徹底解説

化粧品はどのようにして作られているの・・・?美容好きの皆さんなら、一度はこのような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
私たちが日頃手に取る化粧品は、様々な製造プロセスを経て店頭に並んでいます。しかし実験室で作った化粧品が店頭に並ぶまでには、実は様々な苦労ポイントが存在します。そしてこのような化粧品の製造プロセスは、化粧品の性能にも深く関係することが知られています。
化粧品といえば成分に目が行きがちですが、実は配合成分が全く同じでも製造プロセスによって全く異なる化粧品が出来上がります。化粧品の製造プロセスは、化粧品の美容効果や品質を高める上で非常に重要なポイントなのです。
そこで本記事では、一般にはほとんど知られていない、だけど化粧品の性能を大きく左右する化粧品の製造プロセスについて、現役の化粧品研究者が徹底解説します。
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化粧品はどのようなプロセスで作られている?
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化粧品の製造プロセスのポイントとは?
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製造方法によって化粧品の性能は変わるの?
主に上記のポイントについて分かりやすく解説します。なお本記事は、現役の処方開発者であるえびさん(X @ebibi673297)に解説していただきました。
化粧品の製造プロセスは、あまり一般には情報が出回っていないので読者の皆さんもほとんど知らない内容ではないかと思います。ぜひ本記事で化粧品の製造プロセスの奥深さについて学んでみてください。
それでは早速解説を始めていきましょう。
皆さんこんにちは、えびです。今回は化粧品の製造プロセスをテーマに解説していきたいと思います。
これまでニュースレターでは化粧品成分について取り上げた記事はたくさんありましたが、化粧品の製造プロセスに焦点を当てた解説記事は無かったと思います。
この記事を読まれている方の中には、「配合成分が同じなら全く同じ化粧品が出来上がるのでは?」と思われている方もいらっしゃるかと思います。しかし実際は、配合成分が全く同じでも、製造プロセスの違いによって全く性能の異なる化粧品が出来上がります。
今回の記事では、化粧品の製造プロセスのリアルな現場を化粧品研究者の視点からご紹介すると共に、いかに化粧品の製造プロセスが化粧品の性能向上において重要であるかについて解説していきたいと思います。
本記事を読めば、化粧品の成分表示だけで化粧品の性能を予測することが全く当てにならないことがよく理解できると思います。それでは解説に移ります。