肝斑の特徴と予防・改善方法を皮膚科学研究者が解説

30代頃から気になり始める方も多い肝斑(かんぱん)。今回は肝斑の皮膚科学的な特徴と予防・改善方法について論文情報を元に解説します。
なつなつ(化粧品・皮膚科学の研究者) 2021.05.10
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30代になると頬骨のあたりに出来る肝斑(かんぱん)が気になり始めた方もいらっしゃるのではないかと思います。色素沈着には様々な種類がありますが、その中でも肝斑は非常に複雑なメカニズムで発症していると考えられています。

一方で肝斑は他の色素沈着と見分けづらいことも知られており、自分の色素沈着が肝斑なのかどうかの判断は難しいです。そこで今回は皆さんも気になる肝斑の特徴と予防・改善方法について、皮膚科学的な観点から論文情報を元に解説したいと思います。

肝斑は身近な皮膚トラブルではありますが、基本的には医師の診断・治療が大前提です。ですがご自身で肝斑の特徴や対処法を学んでみたいという方には、本記事を大いに参考にして頂けると思います。ぜひ本記事を読んで肝斑への理解を深めて頂ければと思います。

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代表的な色素沈着の種類

photo from canva

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肝斑は皮膚にメラニン色素が皮膚に沈着する色素沈着の一種です。とはいえ一言に色素沈着といっても実は非常に様々な種類があります。そして色素沈着の中には症状が似たものも多く、これらの判断を間違えると治療効果が薄れることがよく知られています。

そこでまずは代表的な色素沈着の種類とその特徴についてご紹介したいと思います。先ほども述べた通り、肝斑の診断と治療はあくまで医師の指導のもと適切に行っていただくことが大前提ですが、ここでは一般的な色素沈着の臨床特徴について教科書レベルの内容を簡単に解説させて頂きます。肝斑とその他の色素沈着をご自身で区別する上で役立てて頂ければと思います。

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