パーソナライズコスメの最前線を化粧品研究者が徹底解説
芸能人やインフルエンサーがオススメしていた化粧品を使ってみたけど全く肌に合わなかった・・・。このような経験をお持ちの方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
化粧品には肌との相性が存在します。他人がオススメしていた化粧品や美容法をそのまま試しても、自分には全く効果がないどころか逆効果だったということはよくある話です。このような一人一人の肌との相性を考慮して作られたのがパーソナライズコスメです。
近年ではパーソナライズコスメの人気が高まっており、化粧品メーカー各社から様々な診断・カウンセリングサービスが提供されています。一方でこれらのサービスにどの程度の信頼性があるのか、本当にオススメ出来るのかなど疑問をお持ちの方も多いと思います。
本記事では現役の化粧品研究者である筆者が、パーソナライズコスメの最新技術動向について分かりやすく解説します。
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なぜ化粧品が合う人/合わない人が存在するのか?
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各化粧品メーカーのパーソナライズコスメ戦略
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結局パーソナライズコスメはオススメできる?
主に上記の内容について解説します。
化粧品のパーソナライズ化が進み、これから一人一人に合わせた化粧品の開発がますます加速していくと考えられます。今回は化粧品メーカーが最前線で取り組んでいるパーソナライズコスメ研究について、私なりの見解も織り交ぜながらご紹介します。
それでは早速解説を始めていきましょう。
化粧品が合う人/合わない人
冒頭にも述べましたが、皆さんは他人からオススメされた化粧品が全く肌に合わなかったという経験をお持ちではないでしょうか?少なくとも私はあります。
特に思い当たる節が無いという方でも、例えば以下のような基準で化粧品を選んだことがある人は多いのではないしょうか?
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インスタ・Twitterでバズっていたコスメ
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芸能人がTVで紹介していたコスメ
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美容インフルエンサーがYoutubeで紹介していたコスメ
現在ではSNSを介して芸能人やインフルエンサーがコスメをオススメする場面が非常に増えてきました。
これらの基準で選んだコスメの中には、もちろん自分にピッタリだったという製品も多数あると思います。一方で自分の肌に全く合わなかった・変化を感じなかったという製品も一定数存在していたのではないでしょうか?
このように同じ化粧品でも「ものすごく肌に合う!超オススメ!」と言っている人もいれば、「変化が感じられない、肌に全く合わない・・・」と言っている人もいます。
分かりやすい例として、アットコスメの口コミを見てみましょう。以下にはある同じ美容液製品に寄せられているアットコスメの口コミを示しています。口コミ内容をご覧いただくとお分かりのように、全く同じ製品を使用しているにも関わらず評価が真っ二つに分かれています。低評価の方はニキビが出来てしまっているようですね。
引用:@cosme クチコミ
上記の製品は美容液カテゴリーで常に上位にランクインする製品です。このように非常に人気の高い化粧品でも、肌に合わない人は必ず一定数存在します。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
今回はこのような化粧品と肌との相性の違いが生じる原因や、それを解決するためのパーソナライズコスメ研究について以降で分かりやすく解説していきます。
化粧品の相性はなぜ存在するのか?
では化粧品と肌の相性がなぜ存在するのか?という点について更に詳しく解説していきます。同じ化粧品でも合う人・合わない人が存在する主な理由には、以下の3つが考えられます。