肌質の分類方法と肌質別の正しいスキンケア方法について化粧品研究者が徹底解説!
皆さんの中には化粧品メーカーが行っている肌質診断を受けたことがあるという方も多いのではないでしょうか?肌質によってそれぞれ最適なスキンケア方法が存在するというのはよく聞く話ですよね。
一方で肌質別のスキンケアには、一般の皆さんが見落としてしまいがちな重大な落とし穴が多数存在しています。このポイントを理解するためには、肌質というものを正しく理解し、科学的根拠に基づいた肌質別スキンケアのポイントを知ることが極めて重要です。
本記事では現役の化粧品研究者である筆者が、皮膚科学的な肌質の分類方法と肌質別の正しいスキンケア方法について、論文等の科学的根拠に基づいて徹底解説します。
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肌質は皮膚科学的にどのように分類されるの?
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肌質別の正しいスキンケア方法とは?
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肌質を考える上で重要なポイントとは?
主に上記のポイントについて分かりやすく解説しています。
自分の肌質を見極めて正しいスキンケアに取り組んでいくことは、美しい肌を達成するために極めて重要なポイントです。ぜひ本記事を参考にして、肌質の正しい考え方について勉強してみて下さい。
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それでは早速解説を始めていきましょう。
そもそも肌質はどのように分類されるのか?
皆さんはそもそも肌質がどのように定義され、どのように分類されるのかを正しく理解しているでしょうか?私たちが普段何気なく口にしている「肌質」ですが、まずは肌質とは皮膚科学的にどのように定義されるのか?という根本的な内容について解説していきたいと思います。
「肌質」と一口に言っても実は様々な分類方法があるのですが、一般的に現代の日本において主流となっている肌質分類には2つの手法が存在しています。それがフィッツパトリックのスキンタイプと資生堂による肌分類です。
これらの肌質ついて、まずは以降で詳しく解説していきます。
フィッツパトリックのスキンタイプ
皮膚科学研究者や皮膚科医が「肌質」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、フィッツパトリックのスキンタイプです。フィッツパトリックのスキンタイプは、その性質からスキンフォトタイプとも呼ばれています。
このスキンフォトタイプは、簡単に言うと紫外線を浴びた後の肌の色の変化に基づいて肌質を分類するというものです。以下の図のように、日焼け後の肌色の発現パターンによってⅠ~Ⅵの6段階に分類されています。
引用:Wikipedia フィッツパトリックのスキンタイプ
このスキンフォトタイプは、国際的にコンセンサスが取れている唯一の肌質分類です。よって研究論文にもこのスキンフォトタイプの分類は度々出現してきます。
日焼けすると常に肌が赤くなり、時間が経っても肌が黒くなることが無いのがスキンフォトタイプⅠ、元々肌が黒褐色で日焼けしてもほとんど変化が起こらないのがスキンフォトタイプⅥと定義されています(参考)。
皆さんもご存知のように肌の色はメラニンの種類と量で決まります。そしてメラニンの種類と量は遺伝や紫外線を浴びた履歴などによって個々人で異なり、このメラニンの質と量によって日焼け後にどのように肌色が変化するかも変わってきます。
つまりスキンフォトタイプは肌に存在するメラニンの質と量を反映しており、紫外線感受性の指標として利用することが出来ます。例えばメラニン量が少ないスキンフォトタイプⅠの人は、日焼けしやすく皮膚がんになりやすいことが知られています。一方で遺伝的にメラニン量が多いスキンフォトタイプⅥの人は、日焼けや皮膚がんをほとんど引き起こさないことが知られています。
このスキンフォトタイプは主に人種によって分類されることが多いです。白色人種においてはⅠ~Ⅲ、日本人のような黄色人種においてはⅡ~Ⅳが多いと言われています。また黒人の方はⅤ~Ⅵに分類されます。
光老化のリスク評価やSPFの測定試験など、化粧品や紫外線のダメージを臨床的に正確に評価したいときにフィッツパトリックのスキンタイプによる被験者分類が頻繁に用いられます。あまり消費者の皆さんには馴染みのない肌質分類にはなりますが、国際的にもコンセンサスが取れている唯一の肌質としてぜひ覚えておきましょう。
資生堂による肌質分類
次に資生堂による肌質分類について解説します。皆さんが一般的によく知る肌質はこちらの分類方法に基づくものです。
この肌質分類は、1984年のIFSCC(世界最大の化粧品学会)にて資生堂より提案されたものです。以下のように、肌の水分量と皮脂量を基準として肌質を4つに分類する方法となっています。
こちらの方法に基づくと、肌質は以下の4つに分類されます。
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普通肌(ノーマルスキン):水分量が多く皮脂量が少ない
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脂性肌(オイリースキン):水分量が多く皮脂量も多い
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乾燥肌(ドライスキン):水分量は少なく皮脂量も少ない
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混合肌(コンビネーションスキン):水分量は少なく皮脂量は多い
皆さんの中にも、肌質診断などで「あなたは混合肌です/普通肌です」といったカウンセリングを受けたことがある方がいらっしゃるかもしれません。諸説ありますが、この分類は資生堂が30年以上前に定義したのが発端と言われることが多いです。
この肌質分類方法ですが、以下の2点が重要なポイントになりますのでぜひ覚えておきましょう。
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皮膚科学分野において国際的なコンセンサスが明確に取れている肌質分類方法ではない
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肌質を分類するための水分量と皮脂量に明確な基準はない
まずこの肌質分類は、国際的なコンセンサスが明確に取れている分類方法というわけではありません。皮膚科学的にコンセンサスが取れているのはフィッツパトリックのスキンフォトタイプのみであり、この肌質分類はあまり研究論文にも出てきません。
そしてもう一つ重要なポイントとして、肌質を分類するための水分量と皮脂量に明確な基準が無いという点があります。つまり水分量が〇%以上かつ皮脂量が〇g/cm2以上なら脂性肌という明確な基準は存在していません。つまり簡単に言うと、主観的な基準を大いに含む分類方法となっています。
この事実は非常に重要であり、メーカーによって肌質分類の基準が異なる場合があるということを意味しています。つまり化粧品メーカーAの肌質診断では「普通肌」だったのに、化粧品メーカーBの肌質診断では「混合肌」だっということが十分に起こり得るということです。
特に普通肌や混合肌といった肌質を理解する上でこの事実は非常に重要ですので、しっかりと押さえておきましょう。
肌質に影響する因子とは?
次にそれぞれの肌質の詳細な特徴と、どのような因子が肌質に影響するのかについて論文や研究情報をご紹介します。なお今回は皆さんに馴染みの深い資生堂の肌質分類に基づいて、肌質に関連する因子を科学的根拠に基づいて解説していきます。
脂性肌/乾燥肌の特徴と関連因子
まずは最も分かりやすい脂性肌・乾燥肌から解説していきたいと思います。
脂性肌は文字通り皮脂の量が多い肌のことを指しますが、先ほども解説したように皮脂の量がこれ以上あれば脂性肌であるという明確な基準はありません。また乾燥肌も文字通り乾燥しやすい肌を指しますが、水分量がこれ以下であれば乾燥肌という明確な基準はありません。
ただしある程度自分の肌を観察していれば、自分が皮脂が多い/乾燥しやすいというのは感覚的に分かるのではないかと思います。まずは自分の感覚でOKですので、「皮脂が多い人」は脂性肌、「乾燥しやすい人」は乾燥肌と考えて以降の解説を読んでみて下さい。
まずは脂性肌に影響を与える外的要因について調べたこちらの論文を紹介します。18歳から35歳の若い女性被験者540人を対象として、食事や家族歴などと脂性肌の関係性が統計的に解析されています。
その結果、以下の因子が主観的な脂性肌のリスクを高めることが明らかとなりました。
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家族歴(遺伝)
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BMIが24以上である
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牛乳やお菓子を週に3回以上摂取する
これらの結果は、遺伝に加えて肥満度や食事も脂性肌の発現に寄与していることを示唆しています。遺伝の影響は避けることは出来ませんが、ダイエットや食生活の改善によって脂性肌が改善出来る可能性は十分にあると言えるでしょう。
またこちらの論文では、20代の女性被験者50人に対して肌質に影響を与える栄養素・抗酸化物質などが調べられています。その結果、血中の抗酸化酵素や抗酸化ミネラルの一部が脂性肌や乾燥肌の分類と有意に相関していることが確認されました。
これらの結果からも、栄養状態が肌質に影響を与えるということが分かります。先ほどの結果と合わせて、特に脂性肌の発現には食生活の改善が重要なポイントになると考えられます。
次に乾燥肌について解説していきます。乾燥肌を特徴づけるポイントとして、肌のpH(ピーエイチ)があります。pHは酸性・アルカリ性の度合いを示す指標であり、肌本来のpHは4.5~6程度の弱酸性であることは有名です。肌のpHを弱酸性に保つことが、健康的な肌を導くために重要であることは古くから知られています。
そして実は皮脂には肌のpHを酸性側に保つ働きがあり、皮脂の量が多いほど肌のpHが酸性側に傾くことが確認されています(参考論文)。つまり脂性肌の方は、肌のpHという観点では良い方向にコントロールされていると言えますね。一方で皮脂の量が少ない乾燥肌では、肌のpHがアルカリ性側に傾くことが知られています(参考論文)。
例えばこちらの論文では、老人性乾皮症と肌のpHの関連性が解析されています。過去の研究から加齢により肌のpHが上昇する(アルカリ性に近づく)ことが知られており、この影響で老齢期には強烈な肌の乾燥症状が認められることが知られています。これが老人性乾皮症と呼ばれるものです。
このような乾燥症状を有する老齢の被験者に対して、様々な植物オイルを含む酸性(pH4.0)のスキンケア製品を3週間継続使用してもらった結果、乾燥肌の改善や皮膚バリア機能の改善が認められました。この結果は、乾燥肌症状に対して酸性のスキンケア製品の使用が効果的であることを示しています。
以上をまとめると、脂性肌には遺伝や食生活が一定程度影響し、また乾燥肌にももちろん遺伝の影響はありますが、皮脂の量が少ないことによる肌のpH変化も影響していると考えられます。これらの事実は特に脂性肌や乾燥肌を理解する上で極めて重要なポイントですので、皆さんもぜひ覚えておきましょう。
混合肌・普通肌の特徴と注意点
次に混合肌・普通肌の特徴と注意点について解説していきます。実は日本人に最も多いと一般的に言われているのが、皮脂は多い一方で水分量が少ない混合肌タイプであると言われています。
しかし冒頭でも解説したように、普通肌や混合肌を定義するための水分量や皮脂量の明確な基準は存在していません。自分が混合肌・普通肌であるかどうかを判断するのは極めて難しいと言えるでしょう。そしてこれは化粧品メーカーによる肌質診断でも同様と言えます。
乾燥肌っぽいか脂性肌っぽいかの2軸であれば、水分量や皮脂量である程度明確に切り分けられますが、これらの中間的存在である混合肌や普通肌はどうしても手持ちデータとの比較による相対的な分類となります。実際にこちらの論文においても、混合肌の定義は明確ではなく季節や地域によっても変わってくることが報告されています。
これらの事実から、私の意見としては普通肌や混合肌といった肌質を分類すること自体にあまり意味は無いと考えています。脂性肌や乾燥肌に効果的なスキンケア方法は多数報告されていますが、混合肌や普通肌に効果的なスキンケア方法は皮膚科学的にもほとんど報告されていません。肌質別のスキンケアを考えるには、脂性肌っぽいか乾燥肌っぽいかという基準のみで十分であると私は考えています。
少し話は変わりますが、そもそも理想的な肌質とはどのような肌でしょうか?皮膚科学的には以下の図に示したように水分量が多くて潤いがあり、皮脂量が多くもなく少なくもない肌質が最も理想的と言えます。
photo from Natsu
次項で詳しく解説しますが、肌質別スキンケアにおいて最も重要なのは、現在の肌質が何であるかに関係なくこの理想的な肌質に自分の肌を近づけることです。
つまり水分量が少なければ水分量を増加させるスキンケアを行い、皮脂量が多ければ皮脂分泌を低下させるスキンケアを行うということです。このスキンケアのプロセスにおいて、今現在自分がどの肌質に分類されるかという情報は全く関係ありません。
もちろん自分の肌が乾燥しやすいか、皮脂分泌が多いかというある程度の感覚を持っておくことは必要ですが、肌質を考える上で最も重要なのは実は肌質診断によって分類された肌質にとらわれ過ぎないということにあると私は考えています。
肌質別スキンケアの最重要ポイント
ここまでの解説をまとめると、肌質別のスキンケアを考える上で重要なポイントは以下の4点となります。
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目指すべき理想的な肌質は、水分量が多く皮脂量が中程度の肌である
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脂性肌や乾燥肌はある程度明確に分類でき、改善方法も多数存在する
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普通肌や混合肌の分類は難しく、明確な改善方法は存在しない
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現在の肌質分類に関係なく、理想的な肌質に向けて水分量と皮脂量を改善することが重要である
特に重要なのは「肌質分類にとらわれ過ぎない」ということです。つまり今現在自分がどの肌質に分類されるかは重要ではなく、現在の肌の水分量と皮脂量を見極めながら理想的な肌質に近づけるスキンケアを行うということが重要なのです。
よくある話ですが、「私は〇〇肌だから△△のスキンケアが必要」という固定観念にとらわれることが最も危険です。特に肌質診断では混合肌と診断される方が多いと思いますが、混合肌と診断されたからといって混合肌に最適なスキンケア方法が明確に決まっている訳でもありません。診断された肌質の分類結果にとらわれることなく、理想的な肌質に向けて水分量と皮脂量を調整することが重要なのです。
自分の肌の水分量や皮脂量が多いか少ないか?という点については自分の感覚でも十分だと私は思います。ただし一般的に水分量が十分である人は少ないため、基本的に肌の水分量については高める方向で考えます。
また皮脂量が多いか少ないかについては完全に人によって異なりますが、基本的にテカリやニキビが起こりやすい人は皮脂量が多く、そうでない人は適切な皮脂量と考えて良いでしょう。また極端に肌が乾燥しカサカサになりやすいという人は、皮脂量が少ないと考えて問題ありません。
それでは最後に、肌の水分量を上げるためのスキンケア、皮脂量を減らすためのスキンケア、皮脂量を増やす(肌の油分を増やす)ためのスキンケアについてそれぞれ具体的に解説していきます。
水分量を上げるためのスキンケア
繰り返しになりますが、自分がどの肌質であるかに関わらず、肌の水分量を上げるためのスキンケアはほとんど全ての人にとって効果的です。
肌の水分量を増加させる代表的なスキンケア方法としては、以下が挙げられます。
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セラミドを配合する化粧品
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ナイアシンアミドを配合する化粧品
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ヒアルロン酸のサプリメント
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セラミドのサプリメント
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コラーゲンペプチドのサプリメント
肌の水分量を向上させるためには、上記の方法が科学的根拠が豊富に存在しているためオススメです。化粧品とサプリメントの両面からアプローチするのが良いでしょう。
それぞれの化粧品成分とサプリメントがなぜ水分量の増加効果を示すのかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
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皮脂量を減らすためのスキンケア
次に皮脂量を減らすためのスキンケアです。オイリー肌でテカリやニキビが多いという実感がある方は、このスキンケアを上記の水分量を増やすためのスキンケアに加えて実践してみると良いでしょう。
科学的根拠に基づく皮脂量を減らすためのスキンケア方法としては、以下が挙げられます。
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レチノールを配合する化粧品
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アゼライン酸を配合する化粧品
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糖質・乳製品の過剰摂取を控える
冒頭で解説したように、脂性肌には一定程度食生活が影響していると考えられています。特に糖質や乳製品については皮脂腺の活動を活発にする作用が報告されているため、摂り過ぎないように注意しましょう。
また皮脂分泌抑制の王道であるレチノールやアゼライン酸を配合する化粧品を取り入れることも非常にオススメです。以下の記事でもこれらの成分の美容効果を詳しく解説していますので、ご興味のある方はご覧ください。
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油分を増やすためのスキンケア
最後に油分を増やすためのスキンケアです。特に皮脂が少なくて乾燥したりカサカサになりやすく、肌が敏感な方にはこちらのスキンケア方法が有効です。またアトピーに近い肌質の方もこちらのスキンケアを実践すると良いでしょう。
主なスキンケア方法としては、以下が挙げられます。
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ワセリンやスクアランによる保湿
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酸性の洗顔料を使った洗顔
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オイルを使った洗顔
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石鹸による洗顔を控える
皮脂量が少ない人に対しては、足りない油分を外部から補うことが有効です。そのためには安定性の高い油分であるワセリンやスクアランを使用した保湿が効果的と言えるでしょう。
また皮脂量が少ない人は肌のpHがアルカリ性に偏りやすいことを冒頭で解説しました。これを改善するために、酸性の洗顔料や化粧品を使うことが有効です。石鹸洗顔は肌のpHをアルカリ性に偏らせるため、なるべく避けた方が良いでしょう。
また足りない油分を補うために、洗顔時にオイルを利用することもオススメと言えるでしょう。以下に関連記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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繰り返しになりますが肌質別スキンケアの最も重要なポイントは、実は肌質の診断結果にとらわれ過ぎないという点にあります。
これまでに解説したように、普通肌・脂性肌・乾燥肌・混合肌という分類に明確な基準はなく、これらの肌質は診断するメーカーや測定する時期によっても変動します。肌質の診断結果に影響されて、「私は〇〇肌だから△△のスキンケアをしなくちゃ!」という単純な思考回路に陥ることが最も危険です。
上記のように考えるのではなく、自分の肌を自分でしっかりと観察し、水分量については増加させる方向、そして皮脂量や油分については多くもなく少なくもない適度な方向に持っていくためのスキンケアを実践することが重要です。
そのための具体的な方法を上記で多数解説しましたので、本記事の内容に基づいてぜひ皆さんも実践してみて下さい。
まとめと編集後記
以上、今回は肌質分類の皮膚科学的な定義と、肌質に基づくオススメのスキンケア方法について解説しました。皆さんも普段からよく耳にする肌質ですが、今回の記事を通してより理解が深まったのではないでしょうか?
肌質を正しく理解してスキンケアのアプローチを変えることは、美しい肌を導くための第一歩です。肌質の診断結果にとらわれすぎず、自分の肌としっかり向き合って目指すべきスキンケアの方向性を見極めてみて下さい。
今週も読んで頂きありがとうございました!そして来週からは有料記事が続きます。配信をご希望の方はぜひ以下よりログイン後、ご登録ください。
それではまた来週、お会いしましょう!
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